いよいよ来月に迫った第17回「蔵元巡り」に備えて、会津若松の「末廣酒造」さんを訪ねました。
「末廣酒造」さんは1850年から脈々と酒造りを営む歴史ある蔵元。蔵の一角には、江戸時代に作られた「量り売り」用の小窓も残されています。これは武士のプライドを気遣って、客が蔵人と顔を合わせることなく少量の酒を購入できるように工夫したもの。このアイデアは評判となり、多くの武士に利用されたそうです。かつては、公正を期すことが要求される「秤」の製造も行っていたとのこと、地元での信頼の厚さがうかがわれます。
市の歴史的建造物にも指定された末廣本社「嘉永蔵」には高い天井が印象的な休憩スペースがあり、また「喫茶
杏」では仕込み水でいれたコーヒーや、自家製ケーキが楽しめるようになっています。
生産の主力を新しい「博士蔵」に移した後も、「嘉永蔵」では少量の特定名称酒を醸しています。10月の「蔵元巡り」では、この蔵で出来たお酒も登場します。どうぞお楽しみに。
|